投資顧問の誇大広告のヤミ

Road Sign Attention Note Scam  - geralt / Pixabay コンプライアンス
geralt / Pixabay

誇大広告とは

広告内容が大げさで、実際以上に商品が素晴らしいものであるかのように誤解させる広告の事です。

・実際よりもお得感があるように見せること(有利誤認表示
 「改装前売り尽くし半額セール」としたが、実際には半額商品は一部の商品のみ
 適切な料金比較をせずに、自社が最も安いように表示

・実際よりも良いものに見せること(優良誤認表示
 松坂牛ではないのに、松坂牛であるかのように表示
 適正な調査をせず、「大学合格実績No1」と表示

・その他誤認されるおそれのある表示
 中国産の服を、イタリア産と表示
 
一般的には、この様な表示を誇大表示としています。

投資顧問の誇大広告は?

個人的に誤解の恐れがある物をピックアップしました。

■人数限定
本当に人数限定しているか分からないし、過去に行政処分を受けている業者も存在。

当社は、投資顧問契約の契約者の人数を限定する意思がないにもかかわらず、「○名様のみ」と記載するなどの虚偽の内容を告げていた。

http://kantou.mof.go.jp/kinyuu/pagekthp033000087.html

■2重価格
本来は、通常価格での販売実績が無いと景表法に触れる場合がある。
投資顧問業者への支払う金額は、情報に対する価格ですので、通常価格と言う物が曖昧かと思いますので、注意した方が良いです。

■目標株価

目標株価の意味を調べますと

証券会社などに属するアナリストは、担当するセクター(業種)の銘柄について、投資判断を添えたレポートを顧客向けに発行しています。このレポートは、足元の業績や業界の展望など、さまざまな内容から構成されていますが、同時に現在の株価水準が割安か割高かを判断し、将来の目標株価を掲載することがあります。

https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/mo/J0449.html

用語を調べると、この様に説明されています。

投資顧問の広告に表示されている目標株価も同様の意味かと思いますので、アナリストの投資判断による数値と言う事ですね。

これは、目標値に対する成功率(信頼度)は関係ないって事か?

アナリストが株価10倍目標と判断した場合、その株価まで上昇しなくても問題は生じないと言う事。
私が初めてこのような広告を目にしたときは、成功率は良くて5割、悪くても2,3割は期待できるのではと、勝手に想像してしまいました。

何度も何度も、目標株価に達成しない銘柄を買う訳にはいきませんので、確認する事はできませんが、目標株価への達成率が0.1%でも良いのかな?とも思ってしまいます。

結局は、目標株価に達成できるとアナリストが判断すればOKなのか?

それだったら、屁理屈で何でも説明できてしまいそうな気もします。
これは、無登録の投資顧問業者も同じような表現をしていますので、金商アリの業者と、金商なしの業者との違いは、この辺の表記では判断できないと言う事でしょうか。

こんないい加減な表記でも、誇大広告にはならないのならば、投資家が可哀そうかと思います。

■見込み、想定

巨額資金流入が見込めます
スピード利確が想定されます

目標株価と同様に、アナリストが巨額資金流入が見込めると判断した場合も、誇大広告にはならないのか?

■「打消し表示」

投資顧問サイトの場合、顧客の声を拾い上げたり、イメージ画像を広告に掲載し、その下に、
「※個人の感想です」
「※画像はイメージです」
などの打消し表示をしているのをよく見ます。

これは、免罪符的な使われ方をしていて、これを書いておけば何でもOKなのか?

この表記ですが「打消し表示」と呼ばれるもので、表示そのものは違法にはなりませんが、「何を打ち消しているのか」「具体的にどんな条件があるのか」など、打消し表示を読んだだけでは内容が理解できない場合は、不当表示になる恐れがあります。

「あくまで個人の感想です」と書いておけば体験談OKの時代は終了のお知らせ

https://blogos.com/article/241132/

とも書かれているように、今後はもっと厳しくなりそうです。

などなど、いくつかピックアップしてみましたが、どこからが誇大広告で、どこからが誤解させる表現等の禁止に抵触するか曖昧なんです。

イタチごっこの終わりは期待できないので、私たちが気を付けるしかないのです。

投資顧問会社で情報を購入してみる

投資顧問
投資顧問

株価3倍が期待できる銘柄情報を、5万円で販売しますよ

投資家
投資家

それは興味深いわね、投資顧問会社を信じて、購入してみたいわ。

投資顧問
投資顧問

ご契約ありがとうございます。
それでは、こちらのAと言う銘柄を仕込んでみてください。

投資家
投資家

1か月後、株価が下落してしまいました。
「こんな酷い情報を高値で販売した!」と投資顧問へ文句を言いに駆け込みます。

投資顧問
投資顧問

推奨した時は、アナリストが株価3倍が期待できる銘柄として推奨しました。
恐縮ではございますが、結果的に、株価が下落しまいました。

投資家
投資家

返金してもらいたいし、損した分を保証してほしいわ

投資顧問
投資顧問

恐縮ですが、将来の株価動向を保証する事は出来かねます。
金商法でも「損失補てん」は禁止されていますので。

投資家
投資家

ぐぬぬ・・・

この様な感じとなり、投資家さんの言い分は、なかなか通らないかと思います。

投資家さんにとっては、ひどい銘柄情報でも、投資顧問会社のアナリストは将来的に見込みある銘柄と判断したという事です。

今後は、投資顧問会社や、胡散臭いメディアの情報を元に判断するのではなく、投資顧問の実績(銘柄の質)で判断してはどうでしょうか?

悪質な投資顧問会社に騙されないでください。
上記の場合は、騙した訳ではないですが、必ず3倍上昇するかのように見せて、勧誘したのなら、悪質とも言えますね。

投資の世界ですので、騙し騙されと言う事もあります。
騙す側はもちろん悪いですが、騙される貴方も悪いと言う事です。

肝に銘じて、今後は、活力ある投資顧問と付き合っていきましょう

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